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- 鋼の5大元素であるリン、硫黄、ケイ素、炭素とマンガン影響、パーライト核生成過程、フェライト結晶粒径測定方法などについて説明し、焼戻し 脆化防止対策、焼入れ作業特性、放射線透過検査の照射量計算公式などを提示します。
- ベアリング鋼炭化物球状化処理法の作業工程図と組織検査方法、つまり相の種類と測定方法を説明し、アルミニウム改良処理の定義、 目的、添加剤を紹介します。
- 本稿は金属材料関連の用語と概念を扱い、特に鋼とアルミニウムに関する様々な処理方法とその効果について詳しく説明します。
1. 原子または分子が規則的に配列して欠陥のない理想的な結晶を完全結晶というが、このような格子欠陥の種類
3つは何ですか?
◑ 点欠陥
◑ 線欠陥
◑ 面欠陥
2. パーライトの核生成過程を図示し、簡単に説明しなさい
◑ オーステナイト結晶粒界にFe3C核成長
◑ Fe3C核成長
◑ Fe3C周囲にフェライト生成
◑ フェライト粒界にFe3C生成
3. フェライト結晶粒径測定方法3つを書きなさい
◑ 面積の測定法
◑ 直線の測定法
◑ 点の測定法
4. マンガン(Mn)を除く鋼の5大元素およびマンガン(Mn)の影響4つを書きなさい
※ 鋼の5大元素
◑ P(リン)
◑ S(硫黄)
◑ Si(ケイ素)
◑ C(炭素)
※ マンガン(Mn)の影響4つ
◑ Sと結合してMnSとして存在し、Sの害を防ぎ、赤熱脆化を防ぐ
◑ 高温で結晶粒の成長を抑制し、伸びの減少を防ぐ
◑ 引張強度と高温加工性の向上
◑ 鋳造性と焼入れ効果(硬化能)
5. 400〜500℃で焼戻し脆化が発生した場合、防止策を書きなさい
◑ 高温焼戻し時は急冷する
◑ Moを少量添加する(合金元素)
◑ オーステナイト結晶粒を微細化する
◑ 焼入れ時に完全なマルテンサイトにする
◑ オーステンパリングで高い靭性を得る
6. 焼入れ作業中の下記図のa), b)部分の特性を書きなさい(X)
7. 放射線透過検査で管電圧Ma、時間t、距離dの場合、露光因子を計算する公式を書きなさい
8. ベアリング鋼の炭化物0.40.5μサイズに球状化処理法の作業工程図を作成しなさい
◑ 長時間加熱法:A1直下(650〜700℃)で加熱後、冷却
◑ 繰り返し加熱法:A1変態点境界まで加熱、冷却を繰り返す
◑ 徐冷法:A3およびAcm温度以上に加熱、Fe3C固溶後、急冷して網状Fe3C析出させないよう球状化
◑ 定温維持法:A1変態点以上Acm以下温度に加熱後、A1変態点まで徐冷
◑ 網状炭化物固溶法:A1変態点以上Acm以下に加熱後、A1変態点以下で定温維持して変態完了後、冷却
9. 組織検査を通じて存在する相の種類や相間の界面面積などを測定する方法を書きなさい
-. 相の種類
◐ オーステナイト
◐ フェライト
◐ セメンタイト
◐ パーライト
◐ ベイナイト
◐ マルテンサイト
-. 測定方法
◐ 点測定法
◐ 直線測定法
◐ 面積重量法
10. アルミニウム(Al)の改良処理の定義と目的を書き、それに伴う添加剤を書きなさい
-. 改良処理の定義
◑ 過飽和固溶体を常温または少し高い温度に維持することで、溶質原子を金属間化合物として析出させ、マトリックスを強化して機械的性質を向上させる処理
-. 改良処理の目的
◑ 組織を微細化し、強度を向上させる
-. 添加剤
◑ フッ化アルカリ、金属ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルカリ塩類