主題
- #第33回 技能士
- #技能士 第33回
- #焼戻し脆性防止
- #金属材料技能士実技
- #金属材料技能士
作成: 2024-04-23
作成: 2024-04-23 13:09
1. 原子または分子が規則的に配列し、欠陥のない理想的な結晶を完全結晶と言いますが、このような格子欠陥の種類
3つは何ですか?
◑ 点欠陥
◑ 線欠陥
◑ 面欠陥
2. パーライトの核生成過程を図で示し、簡単に説明しなさい。
◑ オーステナイト結晶粒界にFe3C核成長
◑ Fe3C核の成長
◑ Fe3C周囲にフェライト生成
◑ フェライト粒界にFe3C生成
3. フェライト結晶粒径の測定方法3つを書きなさい。
◑ 面積の測定法
◑ 線長の測定法
◑ 点の測定法
4. マンガン(Mn)を除く鋼の5大元素とマンガン(Mn)の影響4つを書きなさい。
※ 鋼の5大元素
◑ P(リン)
◑ S(硫黄)
◑ Si(ケイ素)
◑ C(炭素)
※ マンガン の影響4つ
◑ Sと結合してMnSとして存在し、Sの害を防ぎ、赤熱脆性を防止
◑ 高温で結晶粒の成長を抑制し、伸びの減少を防ぐ
◑ 引張強さと高温加工性を向上
◑ 鋳造性と焼入れ効果(硬化能)
5. 400~500℃で焼戻し脆性が発生する場合、防止対策を書きなさい。
◑ 高温焼戻し時に急冷する
◑ Moを少量添加する(合金元素)
◑ オーステナイト結晶粒を微細化する
◑ 焼入れ時に完全にマルテンサイト化する
◑ オーステンパリングにより高い靭性を獲得する
6. 焼入れ作業中、下記図のa)、b)部分の特性を書きなさい(X)。
7. 放射線透過検査において、管電圧Ma、時間t、距離dの場合、露光因子を計算する式を書きなさい。
8. ベアリング鋼の炭化物を0.4~0.5μmの大きさで球状化処理する方法の作業工程図を作成しなさい。
◑ 長時間加熱法:A1直下(650~700℃)で加熱後冷却
◑ 反復加熱法:A1変態点境界まで加熱、冷却を繰り返す
◑ 徐冷法:A3およびAcm温度以上に加熱、Fe3Cを固溶後急冷して網状Fe3Cを析出させないように球状化
◑ 等温保持法:A1変態点以上Acm以下温度に加熱後、A1変態点まで徐冷
◑ 網状炭化物固溶法:A1変態点以上Acm以下に加熱後、A1変態点以下で等温保持し、変態完了後冷却
9. 組織検査を通して存在する相の種類や相間の界面面積などを測定する方法は何ですか?書きなさい。
-. 相の種類
◐ オーステナイト
◐ フェライト
◐ セメンタイト
◐ パーライト
◐ ベイナイト
◐ マルテンサイト
-. 測定方法
◐ 点測定法
◐ 線長測定法
◐ 面積重量法
10. アルミニウム(Al)の改質処理について、定義と目的を書き、それに伴う添加剤を書きなさい。
-. 改質処理の定義
◑ 過飽和固溶体を室温または少し高い温度に保持することで、溶質原子を金属間化合物として析出させ、マトリックスを強化して機械的性質を向上させる処理
-. 改質処理の目的
◑ 組織を微細化し、強度を向上
-. 添加剤
◑ アルカリフッ化物、金属ナトリウム、水酸化ナトリウム、アルカリ塩類
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